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ウースター ドクター・ウォール期
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1775年頃 染め付け手書きで「W」の窯印
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ティーカップ:H=48mm、D=82mm/ソーサー:D=136mm
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| 英国南西部の港町ブリストルに、1748〜49年頃にベンジャミン・ルンドが開設した窯があった。ルンズ(Lund's)・ブリストル(前期ブリストル窯)という。この窯では材土にステアタイトという鉱物(ソープストーン=凍石)を混ぜて焼く「ステアタイト磁器」を作ったが、この技術に注目した医師ジョン・ウォールと友人の薬剤師ウィリアム・デイヴィスは、他十三名の株主を募ってルンズ・ブリストルを買収し、1751年、ソースの名前で知られるウースターの地に移転して工場を建設し、翌1752年からステアタイト磁器の製造を始めた。 ウースター窯の絵付けの作風は中国磁器の写しに始まり、間もなく伊万里・柿右衛門の写しも完成した。ややあってマイセンやセーヴルなど大陸磁器のコピー作品も現れた。 この作品はセーヴル窯の影響下にあるコピー品で、英国でいわゆる「ホップ・トレリス・パターン」と通称されている多数のヴァリエーション(「アンティーク・カップ&ソウサー」p.40参照)の中の一つである。 空色の顔料に真珠の連文、緑の葉に赤い実の絵柄の部分など、絵柄はセーヴル由来のもので、形状はウースターならではのキックト・ハンドル付きのヴァーティカル・フルート型ティーカップである。 |