ベルリン
1926年 染付で王笏の焼成印、オレンジの上絵プリントで宝珠の加飾印
コーヒー・カップ:H=68mm、D=65mm/ソーサー:D=133mm
 ベルリン国立磁器工場で1926年に製作されたカップで、絵柄はネオ・クラシック期〜ビーダーマイヤー期の同窯の作品の伝統を引き継ぐデザインを、現代的にアレンジ・簡略化している。形状は逆台形のカップにスクエア(フレンチ)・ハンドルという、18世紀半ばのドイツ圏で流行した古いシェイプをそのまま写し取ったものに、18世紀当時にはほとんど見られなかったペディスタルを付加している。
 ややくすんだ青色と、輝きのないマットな金彩の色合いは、近代ベルリン窯に特有のものである。
 なお、ベルリンが属するプロイセン王国は、第一次世界大戦終結の1918年以降は崩壊しており、本品製作時はかつての王国が州となった後だったため、「国立」あるいは「州立」のベルリン窯=「SPMベルリン」とするのが正しい。窯印には「KPM」の文字があるが、これはデザイン上の表記であり、便宜的なものに過ぎない(ヨーロッパ アンティーク・カップ銘鑑p.79のコラム7参照)。
 

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